鼻歌
ここではロボット教室もやっています。
生徒がロボット組み立て中。毎回、部品をひとつづつ箱からガチャガチャ探している。
「必要な部品を最初に用意してしまいましょう。テキストにもそう書いてありますよ」
「でも、このほうがやりやすいし。」
(・・・いや、めんどくさいだけだと思う。)
「料理とかでも、必要な材料は先に用意してから始めるものです。」
「でないと、後で足りないものとか、探すのに時間がかか・・・」
「ふふん・ふ・ふんふんふーん♪」
「!??」
「フフン・フ・フンフンフーン♪」
(人が目の前で話している最中に鼻歌!?無視??、しかも2人しかいないのに!???)
(別に、自分がやりやすいならそれでも構わないし強制もするつもりはないけど、、、)
(私がまったくいないかのように、ご機嫌に作業続行しはじめてる・・・)
「ふふん・ふ・ふんふんふーん♪」
(ていうか、小4の鼻歌がドリフのエンディング曲?いい湯だな?渋すぎない?)
「フフン・フ・フンフンフーン♪」
(あ、わかった。ライン・モ・バ・イ・ルーのほうか。CM曲だし。)
「ふふん・ふ・ふんふんふーん♪」
(でも人が会話中に完全無視って、小学生ってこんなものだったっけ。)
「フフン・フ・フンフンフーン♪」
(いや、この子がちょっと特殊なのかもしれない。気長にうまくやっていくしかないかな。)
「いーい湯だーなー♪」
「やっぱそっちかーい。」
おわり。